医療事務の仕事とは

医療事務はクリニックや病院など、医療関係の事務処理を行う仕事です。そのため、医療に関する専門知識が必要となります。主な仕事内容には、レセプト作成業務や受付業務などがあります。カルテを見てデータを入れなくてはいけないため、正しい知識が求められます。

医療事務と一般事務を比較して

勤務先が医療関係になる

医療事務と一般事務の大きな違いには、勤務先が挙げられます。医療事務はクリニックや病院などの医療関係での事務仕事になりますが、一般事務は様々な職種がある民間企業での事務仕事となります。法律で明確に定義はされてはいませんが、このような違いがあることを知っておきましょう。

同じ事務でも仕事内容が異なる

医療事務の仕事内容は、大きく分けてレセプト業務と受付業務があります。医療費を計算するレセプト作成は、医療事務ならではの仕事だと言えるでしょう。一方で一般事務は、主にエクセルやワードを使って資料作成をしたり、コピーなどの雑用をしたりと業務内容が多岐に渡ります。

医療事務の資格を生かせる現場とは

医療事務の資格を活かす場は主に医療関係だと言いましたが、大学病院・総合病院などの大きな病院をはじめ、クリニックや診療所などのこじんまりとした雰囲気のところまで色んな就職先があります。自分に合った就職先を見つけるためにも、事前に色んな情報を集めておくことが大切です。

医療事務として働くときに役立つ資格とは

パソコンを操作する女性
no.1

診療報酬請求事務能力認定試験

医療事務の資格はいくつかありますが、診療報酬請求事務能力認定試験は厚生労働省が後援している公的資格です。試験内容は医科と歯科の2種類があり、どちらかを選んで受験します。学科試験は診療報酬や医療保険の知識を高めるもので、実技試験は実際に診療報酬請求を行います。合格率は毎年50%以下のため、医療事務資格の中でも難しいと言えるでしょう。

no.2

医療事務管理士技能認定試験

医療事務管理士技能認定試験は技能認定振興協会が主催する資格です。診療報酬明細の作成を行う実技試験と、マークシート方式の学科試験の2種類があります。診療報酬請求事務能力認定試験と同じで、医科か歯科を選んで受験します。各地に指定されている試験会場かインターネットで受験可能です。50年近い歴史がある資格のため、医療事務の資格の中でも認知度は高いと言えるでしょう。

no.3

医事コンピュータ検定試験

医療事務の仕事で使われる、コンピューター処理能力を検定する資格です。1996年から始まった資格のため、まだ比較的新しいと言えます。医療事務や医療保険の知識以外にも、コンピューターの知識や実技能力が求められます。受験資格はないため誰でも試験を受けられますが、受験できる会場が少ないといったデメリットがあります。

医療事務に関わる資格

女性

医療事務に関わる資格を取得する方法

医療事務の資格を取得するにはいくつか方法があります。確実に知識を身につけたいのであれば、医療系の大学や短大に進学しましょう。また、専門学校で講座を受講するという方法もあります。既に社会人で働きながら資格を取得したい場合は、独学で勉強しても良いですし、通信教育を受講しても良いでしょう。どの勉強方法が合っているかは個人によって異なりますので、自分に合った方法を見つけましょう。